- 片付けなきゃいけないと頭ではわかっていても、どうしても捨てる事をためらってしまう…。
- 捨てる事に罪悪感があって中々捨てられず溜まってしまう…。
- まだきれいだし、使えそうな物を捨てるのは抵抗がある…。
物をもたないシンプルライフに憧れて、いざ片付けを始めてみたものの、実際には処分まで踏み切れない物って結構ありませんか?
片付けが苦手という人の中でも、物が捨てられないという人は意外と多いです。
捨てられなくてとっておいたけど、結局使われる事もないまま押入れや部屋の片隅に寝かせておくのはスペースももったいないし、部屋の中もスッキリしませんよね。
そこで今回は物が捨てられない理由と、考え方を変えるコツをまとめてみました。
物が捨てられない5つの理由
最初に自分がどうして捨てられないのか理由を探してみましょう。理由が分かれば改善策が見えてくるかもしれません。
もったいなくて捨てられない
ぱっと見まだきれいな状態や、ほとんど使わずしまい込んでしまった物などは「もったいないな」と感じて捨てるのをためらってしまいがち。
よくありがちなのは、
- せっかく購入したのに数回しか使っていない美容品やダイエット器具
- サイズが合わなくなったり、最近は着なくなったけどまだきれいな状態の服
- テレビで話題になってつい買ってしまった便利グッズ
など。
物を大事に扱う日本人らしい素敵な考え方ですが、片付けにおいては捨てる事に二の足を踏ませたり、まだ使えそうな物を捨てるという罪悪感を抱く人も多いです。
他にも元々高価だった物も「これ高かったから捨てるのはもったいない」となりがちですし、女性であれば、口紅やアイシャドウなど新色のたびに購入してしまい、使いかけがたくさんあるけど捨てるのはもったいない、という事も。
いつか使うから捨てられない
もしかしたら何かに使えるかもしれないと思って残してしまうのもよくある理由です。
- 旅行用にちょうど良いサイズのサンプル化粧品
- デザインが可愛いお菓子の空き箱やお店の紙袋
- 収納に使えそうな大きめの箱やケース
これらはもったいないと一緒で、どこかで有効活用できるんじゃないかとついつい溜め込んでしまい、結局使われる事なくそのままというケースが多い物です。
また、数年使っていない家電やキッチン用品なども「今捨てたらいつか使いたい時に後悔するのでは?」と思って捨てられないというのも主婦にありがちなパターンですよね。
もらい物だから捨てられない
人から頂いた物は例え使っていないとしても捨てにくいものですよね。
- 結婚式の引き出物の食器類や祝いでもらった家電
- 誕生日にもらったプレゼント
- 就職や転職のお祝いで頂いた物
もらった当時は心から喜んで頂いたものの、結局使い道がなかったとか使い心地がイマイチだったり、趣味やインテリアに合わなかったなどで、使わずそのまましまい込んでしまったという経験も多いのでは?
だからと言って捨ててしまうのも薄情な気がして捨てられず、ずっと残してしまうというのもありがちなパターンです。
趣味の物や思い出の品だから捨てられない
趣味に関する物や、思い出の品は捨てたらいつか思い出した時に後悔するのでは?と思って捨てられないという人もいるのではないでしょうか。
- いつか時間が出来たら再開しようと思っている趣味の物
- アルバムや手紙、ずっと書いている手帳や日記
- 卒業や就職、結婚、出産などの品
特にライフイベントにまつわる物や子供に関わる物や成長がわかる物などは残しておきたいと思う人も多いです。
物に囲まれていると安心だから捨てられない
片付けが苦手な人の中には、たくさんの物に囲まれていたい、スッキリした部屋は落ち着かないと思う人もいます。
- たくさんの物に囲まれている方が安心する
- モデルルームみたいな部屋は寒々しくて居心地が悪い
- 多少散らかっていても気にならないし、片付いているとどこに何があるかわからなくなる
こうした人の中で、明らかに不要では?と思う物でも捨てる事ができないなら、もしかしたら強いストレスがかかっていたり、寂しさや孤独感から不安を埋めるために物に囲まれていたいと思っているのかもしれません。
本当に捨てられない?考え方を変えるコツ
捨てられなくて溜め込んでしまう理由は見つかりましたか?次はどうしたら捨てられるのかをケース別に見てみましょう。
考え方を変えたら案外あっさり手放せれるかもしれません。
もったいない→使わず置いておく方がもったいない
そもそも、もったいないと感じるのはまだ使えそうな物を手放そうとする時ですよね。すでに使っていたり、今度使おうと思う物は捨てるという選択肢も出て来ないはずです。
物は使ってこそ意味があるものです。
自分ではもう使わないけど、使えそうな物を捨てるのはもったいないから押入れの奥にしまっておく。というのは、物を大切にしているとは言えません。
使うわけでもなくただ置いておくだけでは、結局は押入れの奥というスペースに「捨てている」のと同じ事ではないでしょうか?
どうしても捨てる事に抵抗があるなら、
- 友人や知人で欲しいという人にあげる
- フリマアプリやオークションサイトで売る
- 不要品を募集している団体に寄付する
こんな方法もあります。
他の人に活用してもらえるなら、捨てるより抵抗感や罪悪感がないのではないでしょうか。
いつか使う→今使ってみよう
いつか、いつかと思っていては中々その日はやってきません。そうこうしているうちに、使おうと思っていた物を忘れてしまったり、しまっているうちに劣化してしまい使えなかったという事も。
あるいは、そのいつかがやって来た時、収納場所がわからず使えなかったという事もありますよね。
上のもったいないと一緒で死蔵しているだけでは捨てているのと一緒です。具体的に使い道があるなら、今使ってみてはいかがでしょうか?
もらい物→頂いた時点で贈り物としての役目を果たしていると考えて
人から頂いた物を捨てにくいと感じるのは、贈ってくれた相手の気持ちまで蔑ろにするのではと考えているからでは?
そんな事はありません。あくまでも贈り物の主体は相手の「あなたに贈って喜んでもらいたい」という気持ちであって、物自体ではないのです。
あなたにプレゼントを渡した時点で、相手の気持ちもちゃんと届いているのですから、贈り物としての役目はきちんと果たせています。
気になるならあまり好みでなくても一度使ってみるのも良いかもしれません。
使ってみて初めて気にいる事もありますし、やっぱりどうしても好きになれないなら、あなたの気持ちに整理がついた時点で処分しても良いでしょう。
趣味の物や思い出の品→数を絞るか、飾って楽しむ
いつか時間が出来たらしようと思っている趣味の物は「いつか使う」の項目と同じくいつか、いつかではなく休日などまとまった時間を設けて没頭してみてはいかがでしょうか?
今夢中になっている趣味の物はきっと捨てようとは思えないですが、飽きてしまった趣味の道具や材料などは処分するかスペースを小さくするように数を絞る方が収納場所の無駄も減らせます。
思い出の品も、スペースがないならどうしてもこれは捨てられない!という物からピックアップし、それ以外は古い物順に手放すようにしても良いかもしれません。
飾る場所があるなら、飾っておくのも◎。
思い出の品は特に一度片付けたらずっとそのままになりがちなので、見ていて幸せな気持ちになれたり、元気が出るような物なら積極的に飾ってみてはいかがでしょうか?
物がある安心感→執着がひどい時は他の原因があるのでは?
スッキリしたインテリアより大好きな物に囲まれている方が幸せ!というタイプの人もいますが、他人からは明らかにゴミでは?と思うような物にでも執着するような人の場合は心の病が関係している事も。
強いストレスを感じていたり、ため込み癖や衝動買いが止まらないケースなど、心の隙間を埋めるように物を収集する事が辞められないといったケースもあります。
また、そういった方の中には自分の周囲をたくさんの物で埋め尽くす事で包まれているような安心感が得られるという人も。
孤独感や不安、恐怖などが原因になっている事もあるので、ひどい場合はカウンセリングで気持ちを整理するのも良いかもしれません。
やっぱりどうしても捨てられない!となったら
やっぱりどうしても捨てられない!と思う物は無理に手放す必要はないです。
それだけあなたにとって大事な物であるという事かもしれませんし、捨ててしまった後の不安を感じているのかもしれません。
時間が経てば気持ちも変わって、大事にとっておいた物が急にいらなくなるという事もあります。
「でもそれだと片付かない…」という場合は、例えば片付けを始めるまで完全に忘れていた物から手放してみてはどうでしょう?
完全に忘れていたという事は、今のあなたの生活に全く関わっていない物で、今日までなくても困らなかった物ですよね。
そういう物から手放す事に慣れていくとスムーズに捨てられるようになるかもしれません。
まとめ
片付けをしていると、どうしても判断に悩む物は出てきます。しかし、ずっと長い間しまい込まれていた物はあなたにとって本当に無くてはならない物でしょうか?
今の自分には必要ない物が収納スペースを占領していては、本当に愛着のある物や長く大切に使っていきたいと思う物を入れておく場所がなくなってしまいますよね。
もったいない、いつか使うかもと思っているなら、ぜひ外に出して使ってみましょう。そうすると案外使い道がなかったり、使う気になれないなんて事もあるものです。
捨てると思うとためらいますが、誰かに譲ると考えれば不要品を手放すのも苦になりません。
これどうしよう?と思っているその品物も、必要としてくれる人が待っているかもしれませんよ。