せっかく汚部屋を片付けたと思ったら、物が減った分床や壁の汚れが目につくようになってうんざりしていませんか?
汚部屋生活に慣れてしまうと、そもそもどうやって掃除したら良いか分からず途方に暮れてしまいますよね。
物が減っても部屋が汚れたままだとスッキリしないばかりか、「ちっともキレイな部屋にならない…」と心が折れてしまいます。
そこで今回は
- 掃除の時に覚えておきたい5つの基本
- 基本的なお掃除の仕方
- ありがち汚れの落とし方
お掃除に苦手意識を持っていたり、どうやって掃除したら良いかわからない掃除初心者さんでも、コツさえ分かれば取り組みやすくなりますよ!
掃除で覚えておきたい5つの基本
まずは掃除の基本を覚えておきましょう。
基本を知っておくと効率的に進められますし、ムダな動きが減るので、掃除がはかどりますよ。
「上から下へ」
ホコリや細かいゴミなどは上から下へ落ちてきます。
そのため、掃除も高い所からスタートして床を最後にする方が効率的ですよね。
床に掃除機をかけてから棚の上を拭いたら、ホコリが床に落ちてしまい、また掃除機をかけるハメに…なんて経験はありませんか?
こんな二度手間を防ぐためにも「上から下へ」を意識して掃除していきましょう。
「奥から手前へ」
二度手間を防ぐためにもう一つ覚えておきたいのが、「奥から手前へ」
例えば床掃除をする時に手前から奥へと始めてしまうと、奥から掃き出したホコリやゴミでせっかくキレイにした所がまた汚れてしまいますよね。
ムダな動きをしないように「奥から手前へ」効率良く進めていきましょう。
洗剤は直接つけない
手早く掃除を済ませたい!と強い洗剤を直接汚れにかけてしまうと、後々フローリングの色が変わってしまったり、壁紙が痛んでしまった…など修復出来ない大失敗に繋がる事もあります。
マイルドな洗剤であっても、最初は直接汚れにかけず、ぞうきんやスポンジに少量つけて目立たない所から始めるクセをつけておきましょう。
洗剤を使う時は「下から上へ」
壁や床など洗剤をつけても材質に問題がなさそうなら、汚れた場所へ洗剤を使っていきましょう。
この時は洗剤をつけるのも拭き掃除も上からではなく「下から上へ」の順に行います。
窓掃除や壁掃除などで洗剤を使う場合に上から下へと始めてしまうと、上から垂れてきた洗剤の跡が取れなくなってしまう事があるので、洗剤を使う時には「下から上へ」と覚えておきましょう。
軽い汚れから頑固な汚れへ
汚れによっては洗剤を使わなくても水拭きだけで十分落ちる汚れがあります。
水拭きで落ちなければ、次はマイルドな洗浄力の洗剤で落ちる汚れを落とし、それでも残った頑固な汚れにはもう少し強い洗剤へ…と落ち具合に応じて洗剤の強さを変えていきましょう。
むやみに洗剤を使って壁紙や床材を痛めてしまったり、洗剤の拭き取りが不十分で塗装がはげてしまった!なんて失敗を避けられます。
【場所別】基本的なお掃除の仕方
基本を押さえたら掃除を始めてみましょう。
今回は部屋の中でも目につきやすい壁・窓・床の基本的な掃除方法をご紹介します。
- 掃除機
- ほうき
- ぞうきん
- フローリングモップ(クイックルワイパーなど)
- スポンジ
- 洗剤
壁の掃除
壁の掃除は壁紙の種類によっても変わります。
今回は一般的なビニールクロスの例を見ていきましょう。
壁紙がわからない場合は、水を少量かけた時染み込まず弾くならビニールクロスです。
その他の壁紙のお手入れはコチラへ↓
【壁掃除】効率的にお掃除!便利アイテムを使って汚れ予防も
基本の掃除ステップ
水気が残っているとカビが増殖したり壁紙がふにゃふにゃに
定期的なお手入れや汚れが少ないなら、STEP.2は省いても◯。
窓の掃除
窓は外と接しているため汚れやすいのに、網戸・窓ガラス・サッシの3つも掃除する場所があって面倒に感じる所です。
基本の掃除ステップ
網戸→窓ガラス→サッシの順に行っていきましょう。
網戸
網戸は土ボコリの他に排気ガス、花粉、地域によっては黄砂などの外からの汚れと、キッチンの油汚れ、タバコのヤニ、部屋のホコリなどの内側の汚れが混ざり合った状態になりやすい場所です。
片面に新聞紙を張り付けておくと他に飛び散らず吸い込めます
軽いホコリなどの汚れなら、ぜひエチケットブラシでこすってみましょう。
網戸ははめたまま、片側をエチケットブラシで上から下にスーッとなでるだけで網戸がキレイになります。
エチケットブラシなら100均でも簡単に手に入りますし、日本シール株式会社からは柄の長めな「エチケットブラシ de 網戸掃除」という商品も販売されていますよ。
念入りな掃除は半年に一回程度が〇。
汚れが溜まっていくと洗剤でも落としきれない頑固なこびりつき汚れになったり、網戸の目が詰まってしまうのでこまめに掃除しておきましょう。
窓ガラス
外側→内側の順に拭いていきましょう。
水が少し垂れるくらいでOK
窓は水が乾くと白い跡が残って汚くなりやすいので、手早く済ませましょう!
身近なもので掃除するなら新聞紙がおすすめ。
半分にカットした新聞紙をくしゃくしゃで良いので拳サイズに丸めて、水につけて軽くしぼったもので水拭きしていきましょう。
新聞紙のインクには手垢や皮脂を分解する成分が含まれており、洗剤要らずでキレイになりますよ。
水拭き後の乾拭きも新聞紙でOK。インクの油分でツヤが出ます。
どうしても取りきれない頑固な汚れにはかんたんマイペットやガラスマジックリンなどの洗剤を使いましょう。
サッシ
切れ目を入れる事で凸凹の多いサッシも楽に掃除ができますよ
スポンジが上手く入らないサッシの隅は、割り箸に巻きつけたウエットシートで拭くと◎
窓ガラスのついでに拭きとるようにするとゴミが溜まりにくくておすすめです。
どうしても取れない黒い点状のシミは黒カビかもしれません。
カビキラーなどの塩素系漂白剤を使って早めに除去しましょう。
床の掃除
今回はフローリングを例に挙げていきます。
子供やペットが一番接する面なので、洗剤を使うのはためらう…という場合は、ナチュラル洗剤での掃除がおすすめ。詳しくはコチラへ→
赤ちゃんにも安心な床掃除アイテム!自然由来の6つの洗剤で出来る掃除方法とは?
基本の掃除ステップ
フローリングの場合は毎日の掃除機は不要です
フローリングは水に弱いので、固くしぼっておきましょう
毎日の掃除の時にはSTEP.1
週に2回〜3回はSTEP.1+STEP.2
2週間に1回は汚れに応じてSTEP.1~STEP.5まで
など、フローリングをキレイに保つためにも定期的にお手入れしましょう。
ワックスは半年に1回程度で塗り直すとフローリングの保護やツヤが持続しますよ。
ありがち汚れの落とし方
長く掃除が出来ていないとありがちな汚れをまとめてみました。
水拭きだけでは取りきれない場合は洗剤も活用してキレイにしていきましょう!
手垢や皮脂汚れ
手垢や皮脂汚れはアルカリ性洗剤で落とすのが効果的。
かんたんマイペットや食器用洗剤ジョイなどの弱アルカリ性洗剤の他、軽い汚れなら「セスキ炭酸ソーダ」でも落とせます。
- 油脂を乳化する
- タンパク質をある程度分解する
のが特徴なので、手垢や皮脂汚れにはおすすめです。
500mlのスプレーボトルにセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯入れてよく混ぜ合わせ、汚れが気になるところに吹き付けて拭いていきましょう。
混ぜる手間を省きたい人はレックの「セスキの激落ちくん」が手軽に使えておすすめです。
しっかりと水拭きし、乾拭きもしておきましょう。
ホコリ
ホコリはとても軽く、掃除機をかけてしまうと排気で空気中に一気に舞い上がってしまいます。
ホコリ取りにはフローリングモップのドライシートや、マイクロファイバークロスで落とすのが効果的。
高い所から徐々に下に落としていきましょう。
ホコリをつきにくくする方法として、柔軟剤を薄めた水で拭き掃除するのもおすすめ。
柔軟剤には静電気を軽減し、ホコリや花粉を吸着しにくくする効果があります。
方法は簡単で、1リットルの水に対して好きな香りの柔軟剤30〜50mlを混ぜ合わせたもので水拭きするだけ。
スプレーなら200mlの水に5mlの柔軟剤を混ぜて、ぞうきんやクロスに吹き付けて使いましょう。
掃除の仕上げに使うと、柔軟剤のコーティング効果で手垢やヤニ汚れも軽減できますよ。
ヤニ汚れ
タバコに含まれるタールは強い油性の汚れになるので、アルカリ性洗剤が効果的。
軽いヤニ汚れなら前述したセスキ炭酸ソーダでも◎
しつこい汚れにはセスキ炭酸ソーダよりアルカリ性の高いアルカリ電解水もおすすめです。
このアルカリ性に分かれた水だけを使用したのがアルカリ電解水。
強アルカリ性ですが水100%で出来ているため、
- 洗剤のように二度拭きの手間がかからない
- 水由来のため洗剤を使うには抵抗がある子供やペットがいる家庭でも安全に使える
- 低刺激で無臭
などのメリットがあります。
最近では100均でも販売されているので、手に入りやすくなっていますよ。
アルカリ電解水を吹きかけると拭き取る前にヤニ汚れが下に垂れて、床を汚してしまいます。
床が汚れないようにいらないタオルなどで覆い、広い範囲に一気に吹きかけず、手が届く範囲で「下から上に」コの字になるように拭いていきましょう。
カビ
洗剤を使っても取れない黒い点々としたシミは、もしかしたらカビかもしれません。
空気が滞留しやすい隅や家具の裏、結露しやすい窓ぎわに多いです。
カビに一番効果的なのは「塩素系漂白剤」
- 臭いや肌への刺激が強い
- 酸性洗剤(クエン酸やお酢も含む)と混ぜると有毒ガスが発生するので、取り扱いに注意が必要。
- 色柄物の素材は色落ちや変色する事がある
このようなデメリットもあるので使用する時は注意して下さいね。
市販のカビ取りクリーナーも手軽で有効です。
殺菌だけなら、濃度70%〜80%程度の消毒用エタノール(アルコール)もおすすめ。
また、エタノールでは漂白が出来ないためカビの色素や汚れをキレイにする事は出来ません。
ぞうきんにエタノールを吹き付け、カビが気になる所を拭いていきましょう。
拭き取れない場合はスポンジなどでこすり落とします。
一度奥まで根付いてしまったカビは通常のお手入れだけで除去が難しいため、リフォームや清掃業者も検討しましょう。
費用はかかりますが、アレルギーなど深刻な健康被害が出る前にキレイにしてしまう方が良いです。
まとめ
やっと汚部屋を脱出したと思っても、部屋が汚れているとさらに汚す事への抵抗感も薄れてきて、いつの間にか汚部屋に逆戻り…。
こんな事にならないように、空いた時間から少しずつ掃除に慣れていきましょう。
また、一日頑張って掃除したから終わり!というわけではなく、定期的な掃除がキレイな部屋を保つ秘訣。
しつこい汚れを落としてしまえば、後は汚れた時にサッと拭くだけで済むので掃除が楽になりますよ。