家の収納で1番悩みが多いのが思い出の物をどうするか?という問題ではないでしょうか?
- 捨てよう!と決意しても、懐かしい記憶がよぎるたびに悩んではまた元の場所に戻してしまう…
- 押入れに段ボールに入れてしまってあるけど、どれも手付かずのまま半ば放置…
- もう収納する場所がないけど、もし捨てたら後悔しそうで捨てられない…
もう使わないとわかっていても、思い出がつまっている物を処分するのは躊躇してしまいますよね。
しかし思い出は年月と共にどんどん増えていくもの。全てとっておいたら家の収納スペースはパンクしてしまいます。
新しい思い出を大事に保管しておくためにも、古い思い出は上手に整理してスペースを開けておきましょう。
そこで今回は思い出の整理方法と、後悔しないためのコツをご紹介します。
思い出の物を整理する7つのステップ
やみくもにあれもこれも残したり、逆に何もかも捨ててしまうと後で後悔する事に。
そうならないように、整理の手順を7つに分けました。それぞれ見ていきましょう。
ステップ1:思い出を全て出す
押入れの奥や納戸、物置、クローゼットの隅やベッド下など、色々なところに押し込んでいる思い出の物を一度全て出してみましょう。
懐かしいなぁと当時を思い返す物もあれば、なんでこんな物置いてあるんだろう?と思うような物まで、色々な物が出てきますよね。
ざっと見る限りでも、これはもういらないかな?と思う物があるなら、それはもうあなたにとって必要がなくなった物。
すんなり手放せる物は、そのまま処分に回してしまいましょう。
ステップ2:一人一箱の専用思い出ボックスを作る
大事な物を保管しておくための思い出専用ボックスを、家族に合わせ一人一箱ずつ用意しましょう。
思い出は長期保存しておくため、しっかりした造りのふた付きボックスやケースがおすすめ。
普通の段ボールでは湿気に弱く、上に重い物が乗っていたら箱が潰れたり凹んだりしてしまいます。久しぶりに出した時、せっかくの思い出が歪んだり汚れたりしていたら悲しくなりますよね。
大きさや箱の深さなどメーカーによって様々なサイズが販売されているので、家の収納スペースや残したい物の大きさによって選びましょう。
中に収納する物は、
- 汚れやダメージが少ない物を選ぶ
- どうしても捨てられない物から入れる
- 残すのは入る分だけ
など、入れるためのルールを作っておくと選びやすくなり、入れすぎ防止にもなりますよ。
思い出ボックスの中身は各自で入れる
残しておきたい思い出は家族でもそれぞれ違います。
人の物を勝手に処分するのは厳禁。
中に入れる物は各自で選んでもらい、管理も任せてしまいましょう。
まだ小さいなら「一番大切な物はどれ?」「この箱に順番に入れていこう」と声をかけて一緒に入れていくとスムーズに進みますよ。
この時、「こっちが良いんじゃない?」とか「これいらないの?」と親の意見を言ってしまうのはNG。
思い出の専用ボックスは本人が心から大事にしておきたい物を入れるのが重要です。
家族共有や子供の記念品専用に別箱を用意する
自分の思い出は自分専用の箱に入れていきますが、家庭によっては家族共有の思い出が多かったり、子供の成長記録、子供が独り立ちする時に持たせてあげたいと思う物など別に残しておきたい物がありますよね。
それらは家族の思い出ボックスや子供の成長用など別の箱に保管しておいた方が後で見返しやすくなります。
ただし、専用ボックスを増やしすぎても収納が出来ないので、数は1つか2つ程度にとどめておきましょう。
ステップ3:愛着の薄れた物は写真で残す
思い出ボックスに入れるほどではないけど、そのまま処分に回すのは胸が痛む物という物は、写真に撮って残しておきましょう。
- すでに着れなくなった愛用の服
- とっておくには場所を取るぬいぐるみ
- もらった絵手紙や、子供がくれたカードなど
現物は処分してしまっても写真に残しておけば、いつでもふと思い出した時に振り返れます。
ステップ4:子供の工作物も写真で残す
子供が幼稚園や学校などで作ってきた作品も写真に撮って保管しておきましょう。
子供の作品は、お絵かきなどの小さい物から学校で作った立体工作、体験教室で作った陶器のコップなど大きさは様々。
親にとっては大事に残しておきたい物ですが、数が大量にあり、サイズもバラバラなので収納が難しいですよね。
子供がお気に入りの物は部屋に飾っておき、他は写真で残すようにした方がスッキリ片付きます。
撮った写真でフォトブックを作って手近な所に置いておけば、他の家族や友人が遊びに来た時でもサッと取り出せて見せる事も出来ますよ。
ステップ5:写真やアルバム、紙物などはデジタルで残す
デジカメやスマホで撮りためた写真はパソコンで保存したり、CDや DVDに入れておきましょう。
デジタルにするとかさばる物でもグッと数を抑える事ができるのでおすすめです。
他にも捨てられない手帳や日記などの紙物も必要なページだけをスキャナーで取り込んでしまうとバラバラにならず残しておけます。
昔の紙焼き写真や古いアルバム、ネガフィルムしかない時は、自分で保存しようとするときれいに撮れなかったり、専用のスキャナーが必要です。
この場合はカメラ店や専用業者など、紙焼き写真やアルバム、フィルムからでもスキャンしてCDや DVDにしてくれる所があります。ネット申し込みでも受け付けている店舗もありますよ。
ステップ6:まだ迷っている物は一旦保留ボックスに入れる
ここまでで大事な物は箱へ、写真に残したりデジタル化出来そうな物はデジタルにしましたが、それでもまだ処分に踏み切れない物があるなら、一旦保留にしておきましょう。
あなたにとって、手放すのを迷う物は無理に処分しても後悔するだけ。
保留用の箱を用意して、他の専用箱と同じ所に収納しておき、半年や一年に一度見直してみて処分するか残すかを考えましょう。
ステップ7:定期的に見直す
思い出の物は一度片付けたら終わりではありません。思い出の物は定期的に見直す事で、どうしても捨てられない物や、逆に処分しても良いと思う物が出てきます。
久しぶりに出した思い出の物の中には、当時は一生の宝物と思っていた物でも、昔と考え方が変わっていらなくなった物や、入れた事すら忘れていた物もあります。
そうした物をその都度入れ替え、更新しておく事で思い出はよりスッキリとし、大切な物を長く保管できるようになりますよ。
後悔しないためのコツ
思い出を整理し不要な物を処分するとき、出来るだけ後悔しないようにしたいですよね。
捨てたら後悔しそう…と悩む時のコツを見ていきましょう。
思い出の物の整理は時間をかける
思い出の物の多くは、一度処分してしまったら二度と手に入れる事ができない物です。
そのため、物とゆっくり向き合う時間を取っておくようにしましょう。
懐かしい物ばかりだと選ぶのも時間がかかりますし、日記や手紙などは読み返す時間も必要になるので、一日やそこらでは終わらないかもしれません。
ですが、自分にとって本当に大切な物かどうかを決めるなら、時間を作って腰を落ち着けて選ぶ方が、残すにしても手放すにしても気持ちが吹っ切れて後悔が少ないのではないでしょうか。
他に形を変えて残せないか検討する
物として残すにはかさばる物でも、形を変えたらそれほど場所を取らず残せたり、今後も使える物に変わるかもしれません。
例えば、
- ランドセルはミニサイズにしたり、ペンケースやパスケースにリメイクする
- トロフィーなどは大会名や戦績が書いてあるプレートを剥がして残し、本体は処分する
- 着物は日傘や洋服、バッグにリメイクする
など、色々な方法があります。
残しておきたいけどかさばるから…と処分を考えているならこんな方法も検討してみましょう。
余裕があるなら処分するまで期間を設ける
一度処分を決めた後も、時間やスペースに余裕があるなら半年や一年など、時期を決めて一定期間残してみましょう。
後々になって、あの時とっておけば良かった!というのを回避できます。
自分が納得できて気持ちに整理がつくだけの期間を設けて、それが過ぎたら処分してしまいましょう。
まとめ
思い出の物の整理はこれまでの人生が思い返されるようで選ぶのも、処分に踏み切るにも時間がかかるものです。
しかし、だからといってずっと押入れの奥に寝かせたままにしておくのが最良とも言えません。
また数が多すぎると「そういえば…」と思い出しても、出すのが面倒になってしまう事も。それではせっかく残している思い出も意味がありません。
物を捨てたからと言って思い出や過去がなくなるわけではありませんよね。
思い出の物がなくても、ふとしたきっかけがあれば「そういえばあの時こんな事があったな…」と思い出す事もあるはずです。
そうであれば、思い出の物自体もそんなに多くを持っている必要もなくなります。
本当にずっと長く大切にしておきたい物だけを選ぶと、見たい時にサッと取り出し眺めたり手にとって懐かしんだりする事だって出来ます。
押し入れに入れっぱなしよりずっと良いですよね。